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dogachi☆

〜ヤラセなしのガチンコひとり世界一周の旅〜
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一期一会。
 兄さんとはエジプトのダハブで会った。
“兄さん”というあだ名は、しほ姉さんがつけた。

本名でタイピングしてみたけど、えらく他人行儀な、遠いところにいる人みたいに感じたからこのまま“兄さん”で。


去年の秋頃真っ青な海が目の前に広がる、のーんびりしたダハブの宿でダイビングのライセンスをとりつつもダラダラと過ごしてたある日。

しほ姉さんの友達で、まっとうなチャリラー(自転車で世界を旅する旅人のこと)とは違って(ごめん、兄さん。笑)酒に酔った勢いで「じゃあ今から自転車で旅します」宣言をして、ほんまにフランスを出発して、そのままトルコから中東を南下し、今日このダハブに到着する人がいる・・・という話やった。


ひょっこり現れたその人は、薄汚くよごれてて、
(本人いわく→)“野良犬のにおい”がした。それが兄さんやった。

そして旅の相方に名づけられた『チャーリー』という自転車は
その場にいる誰もが、フランスから何千キロも距離を走ってここまで来たとは信じがたいママチャリのような(これもごめん、兄さん。笑)チャリやった。



その兄さんと出会う少し前、去年のエジプト(ダハブだったから2008年の9月)あたりから、最近になって兄さんが書いた2009年の10月までのブログの全てを、今いる宿のベッドの上で一気に読んだ。


カイロでバイバイしてから、一年とちょっと。
その後アフリカ大陸へ渡って、その後南米、最後の南米でひょんなことから兄さんはまた自転車の旅を始めてしまう。
 
トータルにして約3年の世界一周。

1年分だけを休憩もなしに読んでも7時間かかってしまった。
笑ったり、時には泣いたりしながら。
兄さんの日記は本当におもしろい。
バックパッカーのバイブルである『深夜☆急』なんて比べモンにならんくらい。


そして、最後の日記を読み終えて、ベッドの上でふと現実に戻る。


さてはて、ここはどこだっけか・・・。

私は旅をしていて、ここは南米で・・・いや違った、南米は兄さんがしてた旅の中の話で・・・。

ここは・・・・・・・・・・・・・・・アジアで・・・・・・・・・ラオス。


旅をしてるのは分かってるのに、自分がどこにいるのか、本気で15秒ほど考えた。




・・・そして、時は2009年11月23日。

このブログを書いてる兄さんは、もういーひん。

5日前の18日。
兄さんは亡くなった。



ヨーロッパで雪が降っても、寝袋で野宿できる人やのに。

終電を逃すまいと慌てて、降りてた踏み切りの中に入って。
不慮の事故やったらしい。



なんでやねん。


駅で野宿したろか、くらいにのんびりすればよかったのに。

11月の東京なんか、兄さんなら屁でもなかったやろ?



必ず、絶対、どうしても再会したい人やった。
そんな素敵な人やった。
おもしろくて、やさしくて。思いやりがあって。ちょっと・・・エロかったけど。
誰にも愛される兄さんやった。


「また、バックギャモンしようね。」
って、カイロでハグして別れたのに。

「今度は負けたら、”蕕院肩もみ10分な!!」
って言おうと思ってたのに。

勝ち逃げは、あかんで。兄さん。



メールで兄さんが死んだって聞いてから理解をするのにかなり時間がかかって
それでもほんまに兄さんが死んだとは信じられんくて。
体の周りに一枚膜が覆ったようなヘンな感覚で、どこ歩いてるんか、時間がすぎてるのもわからんようなケダルい感じからグイって引っ張り出してくれたんは他でもない、兄さんのブログやった。


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(兄さんのブログ)


けっこうガムシャラに走ってきた100kmの道程を戻る。けっこう色々なことを考える。

ガムシャラな姿というのはは、時として美しく見える。でもガムシャラだけど間違っているかもしれない。

人生も正しい道を進みたいけれど、正しい道なんていう物は分からない。何処に行ったら良いのかも分からない。あんまり分からないと何もヤル気がおきない。

道を間違えるとチャリ旅も人生も大変だ。でも、チャリ旅と違って人生ってやり直すことが出来ない。

それに、人生には地図が無いので間違えたのかさえも分からない。別な道を選んでいたら今よりハッピーだったかもしれない、とんでもなく悲惨だったかもしれない。そんなことを考えるとキリが無くなる。


地図を持っていても道を間違えてしまうボクは、人生でも道を間違えまくっているのだろう。

でも、今の境遇だとか状況とかは、成るべくしてなったようにも思え、結局は今の状況にしかならなかったとも思えてしまったりする。

人生に地図があったとしても、昨日まで無かった河があったり、湖が無くなっていたり、宛にはならないぐらいどんどん新しく書き換えられていくと思う。


毎日、同じように見える道を歩いていて、その道の先に何があるのかも分かってしまっていると、「このままで良いのかな?」なんて考えてしまう。

もう重荷を背負ってしまって決まった道しか歩けないような時がくるかもしれない。でも、実は唐突に違う道を歩き始めることも出来る。決まった道なんて無い。多分、無いと思う。


チャリ旅みたいに人生は戻ることが出来ないけれど、間違いを嫌がって何処にも進まないというのが最も間違っていることだと思う。

どんな道を進んでも何処かに着く。それが、良い場所か悪い場所か分からないけれど、何処かには辿り着く。

猪木は「迷わず行けよ」って言ってたなあ。迷わなそうだもんなあ、アントニオは。


そんなことをゴチャゴチャと考えながら、昨日と同じ道を逆に走った。人は、間違った時に考えたりする。

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兄さん、そっちで会ったらまたバックギャモンしよう。

今はとりあえず、私は進むから。









※兄さんのブログ。↓近々閉鎖されるそうです。よかったら読んでください。
http://tomohide.blog.so-net.ne.jp/






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